GoogleEarth: KMLファイルの記述と表示

以下では，最もシンプルなKMLファイルを書いてみます．

準備：GoogleEarthのインストール

作業を行うにあたり，Google Earthをローカルにインストールしておきます．インストール方法はこちらを参照してください．

KMLファイルの作成

テキストエディタを利用して，以下のようなKMLファイルを記述します．
このコードを作成するためにはエディタが必要です．エディタはどのようなものでもOKですが，文字コードをUnicode（UTF-8）としてファイルを作成する必要があります．このため，UTF-8に対応したエディタ（例えば，「秀丸」や「ez-HTML」など）を利用します．
メモ帳などで日本語（Shift-JIS）形式で保存してしまうと，Google Earthで開いたときに日本語の文字化けが発生しますので，注意が必要です．また，エディタを用いても，文字コードの指定を行わないとShift-JISで保存されてしまい，文字化けすることがあります．


KMLファイルのサンプルコード

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <kml xmlns="http://earth.google.com/kml/2.2"> <Placemark> <name>テスト</name> <Point> <coordinate>0,0</coordinate> </Point> </Placemark> </kml>

【オンライン】 KMLを公開する

（オフラインの場合は，この項は飛ばして，次項へ進みます）

上のサンプルコードを，拡張子kml（ファイル名：～.kml）で保存します．このファイルをFTPでWWWサイトにアップロードします．
Web上にアップロードする場合，MIMEタイプの設定を行います．MIMEの設定は，Webサーバ上に以下を記述した「.htaccessファイル」を置くことにより行えます．


AddType Application/vnd.google-earth.kml+xml .kml
AddType Application/vnd.google-earth.kmz .kmz



「.htaccessファイル」は，テキストエディタで作成し，「.htaccess」というファイル名で保存し，このファイルをFTPで http://www.aaa.com/　として参照できる場所にアップロードしてください．配下にあるすべてのホルダに対して効力を発揮します．

アップロードが完了したら，当該サイトのURLを指定してアクセスし，KMLファイルをブラウザで開きます． 自動的にGoogle Earthが立ち上がり，アフリカ大陸の東の海の中が表示されます．（ここが緯度0，経度0の場所です．）

zerosamplefirst.bmp(1493kb)

画像右上の縮尺を指定するためのバーをマイナス側へスライドさせると，ズームアウトできます．

zerosample.bmp(1493kb)

【オフライン】４．KMLファイルを実行し，緯度0，経度0の場所を表示させる

上のサンプルコードを，拡張子kml（ファイル名：～.kml）で保存します．
このファイルをダブルクリックすると，Google Earthが立ち上がり，アフリカ大陸の東の海の中が表示されます．

参考

以下のURLを利用するとKMLファイルを自動生成できます． （上ではKMLの記述し実行することで，その内容と動作原理を学びました．）
GoogleEarthのための簡易位置情報こんばーた　（旧Yahoo Maps to Google Earth）

演習課題